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まずはなんといっても「匂い」でしょう。
蝦のみなさんはうんこという概念がないそうなので(笑)、まあ、気楽にお聞きください。
かの哲学者が申すまでも無く、うんこは『くさいからうんこなのではなく、うんこだからくさい』わけです。
つまりうんこの「不快な」匂いは、それが不要物・体から出た穢れであるという認識の上に作られたもの、いわば「学習された」匂いであるといえましょう。
この「不要物」という概念を社会的に転換していくことが匂いの『根本治療』となるわけですが、しかし今はその意識改革に急ぐのではなく、まずはうんこの「汚さ」を排除していくところからはじめるべきでしょう。そこから始まり、最終的にはうんこの復権を図るのです。
ヴィドゲンシュタイン曰く、『はしごは、屋根に登ったら捨ててしまえ』というわけです。
まずは、便の匂いを消す、もしくは不快ではなくする手段を考えてみます。
これにつきましては、現在4カ国7大学による研究ネットワークを形成し、技術開発を進めております。その成果のいくつかを、お話しいたしましょう。
猫の便の匂いを和らげるために、『猫の草』というものを食べさせるという方法があります。つまり、それにより腸内環境を整え、腸内の雑菌を減らそうという試みです。
タイの研究チームは、アマゾン先住民の魔法医師が赤痢に感染した患者に用いるという幻の薬草に着目、腸内環境を整備し、昇華能力を飛躍的に高めるその薬草を便の匂い緩和に利用すべく現地に調査に向かいましたが、未だに音信不通です。

また、別の視点もあります。古典的な手段ですが、香水を用いて匂いをごまかすやり方です。
カナダの研究チームは、匂いの粒子を吸着させることで和らげる物質を直接腸内に注入する技術、消臭浣腸『ローズブロッサム』(フローラルの香り)を開発、一部刑務所などでモニター導入を開始しております。
開発当初の段階では、消臭触媒によって直腸が爛れるなどの副作用もありましたが、昨年10月にカナダにて市場投入がなされ、現在森の香り、シトラスの香りなどバリエーションを増やしつつあります。
これは、日本においても、ソにープラざなどで売られているのを見かけることがありますね。まあ、蝦のみなさんには関係ないでしょうが。
また、それをさらに進め、我が校の研究チームは、ビリルビンと反応して分解される特殊な脂肪酸を開発し、それを用いたマイクロカプセルに香水を包み込んだ『飲む香水』を開発いたしました。肛門からではなく、口から摂取することで腸で選択的に溶ける消臭剤というわけです。これは、すでに商品化されております。例の、『お口で溶けずに奥地で溶ける』のCMでおなじみですよね。
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